養雲寺: 楼門

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養雲寺(宮城県・登米市)

養雲寺(宮城県・登米市)概要: 養雲寺は長享2年(1488)に白石宗長が麟慶純和尚(福島県須賀川市:長禄寺3世)を招いて創建した寺院です。白石氏は藤原経清の子供である藤原経元が平安時代後期に行われた後三年合戦に従軍し、その功により刈田郡、伊具郡が与えられ、地名に因み刈田姓を名乗ったのが始まりとされます。6代秀長の代から白石姓を名乗るようになり白石城を拠点に勢力を広げ戦国時代に入り伊達家に従属しました。養雲寺は白石家歴代の菩提寺として、白石から、二本松、水沢と移り、慶長9年(1604)に白石宗直が登米(寺池城)に配された事を受けて現在地(旧領主である葛西家縁の太白山永明寺の跡地)に移っています。宗直は大坂の陣で大功を挙げた事から仙台藩主伊達家から一門扱いを受けるようになり、以降、養雲寺は歴代登米伊達家の菩提寺として庇護されました。山門は戦国時代に寺池城の城門を移築したものと伝わる古建築物で、三間一戸、切妻、銅板葺(下屋庇:板葺き)、四脚楼門、潜戸付、外壁は真壁造り白漆喰仕上げ、山号「太白山」の扁額が掲げられています。養雲寺山門(楼門)は江戸時代以前の楼門建築の遺構として貴重な事から登米市指定文化財に指定されています。

養雲寺:動画

寺池城:動画

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