八島家住宅: 楼門

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八島家住宅(宮城県・岩沼市)

八島家住宅(宮城県・岩沼市)概要: 八島家は奥州街道岩沼宿の本陣(大名など身分が高い人物が宿泊や休息で利用出来る施設)と南町検断(軽犯罪の警察権、司法権を行使出来る役職)を兼ねる宿場の実力者でした。仙台藩主伊達家が参勤交代の際には奥州街道を通過した為、必然的に八島家を利用しました。表門は江戸時代に建てられたもので、三間一戸、切妻、桟瓦葺、両側の長屋から桁が張り出し、そこに2階を載せる独特な楼門建築、街道側の正面は格子戸、下層部は真壁造り、腰壁は下見板張り。

岩沼宿は奥州街道と陸前浜街道(江戸浜街道・相馬路・仙台通・水戸道などの別称あり)の分岐点という交通の要衝だった事から、当初は仙台藩の支藩、岩沼藩の藩庁である岩沼城が築かれ城下町として町割りされてました。宿場町は商家町でもあり、治安交通運輸を司る為に北町(佐藤家)・中町(相原家)・南町(八島家)の3か所に検断が設けられていました。又、宿場外れにには竹駒神社が鎮座していた事から門前町としても機能し、縁日や馬市では多くの来訪者があり大変賑わいました。

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