慈恩院: 楼門

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慈恩院(長野県・豊丘村)

慈恩院(長野県・豊丘村)概要: 慈恩院は平安時代末期に成立した伴野庄と呼ばれる荘園を管理監督する荘司の菩提寺として創建された寺院です。当初は天台宗の寺院でしたが、その後、真言宗に改宗し、室町時代末期の天正2年(1574)に伴野半左衛門が耕雲寺(新潟県村上市)の玄室和尚を招いて曹洞宗に改宗しています。伴野氏は古代の氏族の一つ大伴氏の一族とされ5世紀初期に当地に配されると地名「伴野庄(郷)」に因み伴野姓を名乗り、荘官から地頭、土豪として当地を治めました。天正10年(1582)に当主である伴野半左衛門は羽生氏、知久氏の連合軍に大敗し居城である伴野氏館が落城、没落したと思われます。本堂は入母屋、桟瓦葺、平入、桁行4間、正面1間向拝付き、外壁は真壁造り白漆喰仕上げ、正面左右に花頭窓、内部には本尊である釈迦牟尼像が安置されています。山門は江戸時代中期の元文5年(1740)に造営されたもので三間一戸、入母屋、銅板葺、四脚楼門、外壁は真壁造り板張り、上層部外壁は解放感のある格子戸で旧鐘撞堂、高欄付、豊丘村指定有形文化財に指定されています。伊那秩父三十四観音霊場第9番札所。境内には鎌倉時代に建立された宝篋印塔があり、開基者となった伴野庄の荘司ものと推定され豊丘村指定有形文化財に指定されています。

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