大安寺: 竜宮門

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大安寺(福島県・桑折町)

大安寺(福島県・桑折町)概要: 大安寺は室町時代に歴巌上人により創建された寺院で、無能上人などの名僧を輩出して大きく繁栄し、江戸時代に入ると桑折藩主松平家の庇護となり梵鐘が寄進されています。桑折藩が廃藩になった後は天領代官の菩提寺となり代官の墓碑や桑折町の開発に尽力した人物の墓碑などが建立されています。又、一見関係が薄いと思われる弘前藩家老だった高倉盛隆の墓碑が建立されている事でも知られています。大安寺が境内を構える桑折町は奥州街道と羽州街道が交差する交通の要衝で、弘前藩津軽家は羽州街道を参勤交代の経路として利用していました。弘前藩10代藩主津軽信順は問題の多い典型的な暗愚な大名とされ文政9年(1826)、参勤交代で江戸途上の最中に桑折宿で宿泊した際、余りにも目に余る行為を繰り返した事から、随伴していた高倉盛隆がその行為を諫める為、4月18日に切腹して果て、大安寺の境内に葬られました。辞世の句は「消える燈の 名残りや暁の ほととぎす」、享年44歳、戒名「賢量院殿聖閣桐林居士」。山門は入母屋、桟瓦葺、三間一戸、上層部が鐘撞堂、下層部は大壁造り、白漆喰仕上げ、腰壁は下見板張り、当地域では珍しい竜宮門形式(中国風楼門)を採用しています。

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