善龍寺: 竜宮門

写 真
リンク
善龍寺(福島県・会津若松市)

善龍寺(福島県・会津若松市)概要: 祥雲山善龍寺の創建年は判りませんが、保科家の祖とされる保科正則の菩提寺として開かれた寺院で、山号は正則の戒名「祥雲院殿」に因むものです。当初は移封先である下総国多胡(現在の千葉県香取郡多古町)にありましたが慶長5年(1600)の関ケ原の戦いで東軍に与して行動した事で保科正直が旧領である高遠藩(長野県伊那市高遠町)に復権した際、善龍寺も従ったと思われます。寛永13年(1636)に保科正之は山形藩(山形県山形市)に移封、さらに、寛永20年(1643)に会津藩に移封となり、その都度善龍寺も境内を移しました。正之は神道に篤く帰依していた為、正之以降の保科家、松平家は菩提寺を持たなかった事から、善龍寺は保科家の一族で会津藩の家老を歴任した西郷家が菩提寺として庇護しました。保科家、西郷家の菩提寺として寺運が隆盛し江戸時代を通して、会津曹洞宗の僧録所を司り大きく発展しました。戊辰戦争(会津戦争)の兵火で大きな被害を受けましたが境内には山門と時の家老だった西郷頼母と一族の墓碑が残されています。山門は江戸時代建立されたもので、入母屋、銅板葺、竜宮門(中国風楼門)、会津若松市指定文化財に指定されています。

善龍寺:動画

鶴ヶ城(福島県会津若松市):動画

※ 当サイト「全国楼門建築」は資料や案内板、パンフレットなどを参考にして編纂していますが、個人的な意見も含まれている為、最終確認は自らの責任により最終確認してください。又、写真や文章のコピーは遠慮してください。

ホーム
全国:楼門
福島県1
福島県2
福島県3
禅長寺
龍門寺
勝行寺
如来寺
遍照院
飯野八幡宮
長命寺
金性寺
蓮家寺
長禄寺
本覚寺
大安寺
常光寺
南泉寺
示現寺
伊佐須美神社
願成寺
善龍寺