遍照院: 楼門

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遍照院(福島県・いわき市)

遍照院(福島県・いわき市)概要: 遍照院が何時頃に開かれたのかは判りませんが、境内背後の高台は平安時代に磐城判官平政氏の居館だった事から、政氏が開基となり菩提寺として創建されたと伝えられています。政氏は平将門の後裔で安寿と厨子王の祖父とされる人物で、康保4年(967)に賊徒を平定した功により津軽郡、岩城郡、信夫郡の3郡が与えられ、当地に赴任したとされます。跡を継いだ嫡男平政道は、家臣で姉婿である村岡重頼により暗殺された事で平家は没落し、重頼の遺児である厨子王は紆余曲折を経て宿願である重頼を成敗し平家を再興したという伝説が残されています。遍照院には安寿と厨子王縁の地蔵尊像が残され、伝説の一端を伝えています。その後の遍照院は修業道場として多くの僧侶が集まるようになり最盛期には境内に七堂伽藍を構える大寺院に発展しましたが、時代が下がるに連れ衰微しました。境内の背後の崖には「住吉磨崖仏」が彫刻されている事が知られています。現在は劣化が激しい為、詳細は不詳ですが全部で6か所あり、いわき市指定史跡に指定されています。山門は入母屋、桟瓦葺、一間一戸、四脚鐘楼門、上層部は吹き放しの鐘撞堂。

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