禅長寺: 楼門

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禅長寺(福島県・いわき市)

禅長寺(福島県・いわき市)概要: 禅長寺は平安時代の大同年間に高僧として知られる徳一大師によって創建された古寺です。徳一大師は当時の仏教界で大きな影響力のあった伝教大師最澄や、弘法大師空海とも同等に議論を行った人物として知られ、特に現在の福島県と茨城県に徳一大師が創建した寺院が数多く残され、禅長寺もその一つとなっています。その後衰微しましたが、鎌倉時代に入ると遠峰禅師が中興し、亀山上皇(第90代天皇・在位:正元元年1260年〜文永11年1274年)と正親町天皇(第106代天皇・在位:弘治3年1557年〜天正14年1586年)の勅願寺として帰依された事で寺運が隆盛し多くの末寺を擁しました。現在残されている「禅長寺文書」には鎌倉五山の一つ建長寺と深い関係があった事が暗示させる記述が多く、禅長寺が建長寺の隠居寺的な役割を持ち、五山・十刹に次ぐ「諸山」の寺格に列していました。又、「普門山禅長護国禅寺」・「海會」の2面の扁額は天正7年(1579)に正親町天皇の宸筆である事が当時の住職育芳正頤の位牌の裏に明記され、両扁額共に福島県指定文化財に指定されています。江戸時代に入ると徳川将軍家から朱印地30石が安堵されています。山門は切妻、鉄板葺、一間一戸、四脚楼門。

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